職員のつぶやき⑤「趣味の話を…」

2020-10-02

 NASAの最初のスペースシャトル打ち上げのとき

乗組員の会見で、ある記者が「シャトルに何か持って

いく音楽はあるか?」との問いに「バッハ、ベートー

ベン、ビートルズ」と見事なまでに完璧な答えをした

乗員がいました。

 音楽の偉大な3B。その当意即妙さと絶妙さに感激した

のを覚えています。ただ同時に自分は違うなあ、とも思い

ました。自分だと「モーツァルト、ベートーベン、ビート

ルズ」になる。ああ、モーツァルト‼。あの至上のピアノ

ソナタや協奏曲を聴きながら、秋の柔ら

かな日差しの中、ベランダで本を読むのは

この上なく至福の時です。

              

 

 ところが10年位前から、この黄金のトライアングルをスク

ウェアにしてしまうアーティストに夢中になっています。

 09年に解散した英国のロックバンドoasis。ブリットポップ

というよりロックそのものを革新させたバンド。出したアル

バムのほとんどの曲がアンセムという素晴らしいバンドです。

 

 先日、惜しまれながら閉館したスガイディノスの代わりに

移転して名前も「サツゲキ」と改めた映画館で、oasisのフロ

ントマンだったリアムギャラガーのドキュメンタリー映画

「アズイットワズ」を観てきました。

バンド解散からの絶望と挫折、そして復帰から

ソロでの栄光をつかみ取るまでの歩みを描いた

もの。ファンでなければ全く面白くない映画で

すが、自分なりに少し不満は感じつつも楽しく観終えました。

 

 ただその時、別のことに感心しことがあります。コロナ対策です。

入館時に2回の検温。マスク必着。シアターに入るときに再度検温。

 もぎりも手ではなくQRコードで。席も間を空けての着座。これで

収益は大丈夫なのかな、と心配になるくたらいでしたが、ここまで

してやっと安心して鑑賞できるとも思いました。介護の世界も大変

ですが、エンターテイメントの業界も苦労しています。一刻も早く、

以前のように心置きなく映画や音楽を鑑賞できる日が来ること願って

やみません。

                    コスモス苑月寒 施設長

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