職員のつぶやき:私的な読書感想文
2022-06-05
前回も触れましたが今回こそは、と気合を入れて以下ご紹介します。
『プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機』 グレンコ・アンドリー/著 PHP研究所
2019年3月に出版された一冊ですが、まさに現在のウクライナ危機に通じる内容であり、そして日本国民も知るべき内容が網羅されていると思います。
私は恥ずかしながらロシアという国家、そしてプーチン大統領についてあまり知りませんでした。しかし今回のウクライナ侵攻の報道を連日目の当たりにする中で、長尾和宏先生がブログでグレンコアンドリー氏の著書を紹介されており、早速読んでみました。
グレンコアンドリー氏はウクライナ人の政治評論家で、日本研究者として活動されています。今作では日本の北方領土交渉の問題点、ロシアと中国との強固な関係、ロシアの反日歴史認識、そしてロシアとプーチン大統領の本質が、読み進めていくうちに理解できる良書だと思います。
いまだ終息の目処がみえないウクライナ侵攻ですが、今そこにある危機に関心を持ち理解しようとすることも重要だと、読了後に強く思いました。
コスモス苑 介護課長