職員のつぶやき…
※今回から毎週金曜日に、コスモス苑月寒の職員が、私的な
ことがら・想いをぶやいていきます。よろしければお付き
合いさいませ。第1回目のつぶやきはコスモス苑施設長
です。
コスモス苑(彩世会)に奉職して、はや9年になろうと
しています。
福祉系大学卒業以来、特別養護老人ホーム一筋に勤めて
きて37年の月日が流れました。その中で今、かつて経験
したことのない未曾有の危機に見舞われています。
言うまでもなく「新型コロナウイルス」です。有効なワク
チンや治療法が無い中、とにかく「持ち込まない、持ち込ま
せない」を合言葉に、法人一丸となって感染予防に取り組ん
でいます。
しかし、ご家族様や入居者様には面会制限や行事の縮小など、
大変ご不便ご迷惑をおかけしています。これもひとえに感染予防
のためとご理解願いたいと思います。
職員には、勤務している時だけではなく、私生活でも人の生命
を預かる職業人であることを自覚して、感染予防に注意するよう
徹底しています。
かくいう私も、休日になればなるべく外出を控え、もともとの
趣味である読書や音楽・映画(TVでの)鑑賞などでひたすら時間
をつぶしをしています。先日、そう言えばと本棚から引っ張り出し
て再読した本がありました。
朝日新聞読書欄の「ゼロ年代の50冊」で第1位に選出されたジャル
ド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』という本です。
もちろんこの本は流行性疾患を掘り下げたものではありません。人類
史におけるユーラシア人の世界制覇の理由を、壮大な規模で解き明かし
た本です。ユーラシア人制覇の過程で他世界に持ち込んだ病原菌(天然痘
やインフルエンザなど)によって一人種が滅亡したり、大幅な人口減少に
陥って、結果としてその国を支配してしまうという歴史的な経緯を、見事
な筆致で描き出した内容です。
一つの病原菌で国が亡ぶこともある。新型コロナウイルスも甘く見ると、
壊滅的なダメージを与えかねません。そうならないためにも、より一層の
予防対策に邁進していく決意です。これからも皆様のご協力をよろしくお願
いします。
コスモス苑月寒 施設長