私的な読書感想文

2023-03-04

先日、始業前に当苑施設長から衝撃の一言が・・・。

「今度、村上春樹の新作が出るって知ってた?」え?ネットや

新聞にもそんな情報は・・・と、朝からの吉報に多少の興奮を

覚えながら光の速さでネットで検索すると「村上春樹、6年ぶり

の長編小説」の文字が!

喜びと共に、前作『騎士団長殺し』が刊行されてから6年経った

のか・・・と感慨にふけりながら、今回は個人的に筆者の作品で

一番好きな小説をご紹介します。

 

『国境の南、太陽の西』 村上春樹 著、講談社文庫

 

氏の作品の中では比較的マイナー(?)な作品かもしれませんが、

数ある作品の中ではファンタジー要素が少なく、日常の中で描かれ

る主人公の青春・青年時代から大人として家庭を持ち仕事で成功

するも様々な葛藤に向き合う過程が、ミステリアスな恋愛要素と多様

な人間関係を織り交ぜながら展開されます。

物語は比較的淡々と進みますが、物語としての完成度が非常に高く、

読んでいて飽きることなく最後まで楽しませてくれます。

 

個人的に隠れた名作と思っているので、氏のファンで未読の方は

ぜひご一読を!中編小説なので、サクッと読めます。そして来る

べき4月13日に備えましょう!

                   コスモス苑 介護課長

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