私的な読書感想文
2021-12-04
師走に突入し、今年も残すところあと僅かとなりました。
私事ですが、今年は一度もキャンプに行くことなく、年明けに初の
冬キャンプに行こうと意気込んでいます。ということで、今年最後の私的な読書感想文です。
『犬はどこだ』 米澤穂信 著 東京創元社
私は上司に勧められた『満願』で米澤穂信さんの作品に
初めて出会い、以来魅了されています。
今作は私立探偵小説ですが、軽いタッチながら内容は練り込まれたミステリーで、ユーモアと
シリアスの比重が丁度良く、サクサク読み進めていくことができます。
筆者の作品では『追想五断章』や『王とサーカス』が個人的にお気に入りですが、今作は
もっと間口が広く、気楽に読み進めることができます。バットエンドとハッピーエンドの
狭間のようなラストも健在で、お勧めの一冊です。
コスモス苑 介護課長