札幌時計台
ブログの更新は施設長、介護課3名で順にアップさせて頂いております。
毎回順番が回ってくると、「さて何を皆様へ・・」と考え込んでしまうのが実情です(笑)
さて今回は何を皆様へ発信しようか・・・
先日、所用から久しぶりに札幌の街中へ出かけることがありました。
時計台の前を通りがかり、ふと小学生の時に写生会にて時計台へ行ったことを思い出しました。
生まれも育ちも札幌ですが、今まで時計台を外からは眺めていましたが、中に入ったことはなく、
時間もあったため初めて時計台の中へ。
来館時が丁度12時近くとの事で、12時の鐘が鳴る前に時計台の歴史などについてボランティアの方より
お話を伺い、12時の鐘を時計台の館内で。
皆様ご存じと思いますが、時計台の正式名称は「旧札幌農学校演武場」
1878年に建設されたとの事。建設当初は時計塔はありませんでしたが、近隣住民に時刻を知らせる物が
なく、1881年に塔時計を付けて札幌の標準時刻を住民に知らせる重要な役割を果たしていたそうです。
1903年に農学校が現在の北海道大学の場所へ移転となり、演武場を札幌区が借り受け、1906年札幌区が
時計台を買い上げたと共に、道路整備のため100m程南に移動しました。
1970年に国の重要文化財に指定。
時計台の時計機械は鳩時計と同様の振り子時計で、動力には重りを使い、原形のまま正確に動き続けている
日本で最古の塔時計との事です。
時計機械はアメリカのボストン市ハワード社製。平成21年「機械遺産」に認定され、重りは小石を木箱に
詰めたもの。その小石は豊平川の小石だそうです。重りを鉄にすると錆びてしまい正確な時刻を刻むことが
出来ないため、石を使用したそうですよ。
現在も週2回重りの巻き上げを人の手で行なわれているそうです。
長年札幌市民でありながら、そのようなことは全く知らず・・・
旅行に行き、その地域の事を知ることも良いですが、自身が住んでいる歴史を知ることも大切だあと
感じた1日となりました。
コスモス苑 生活相談員