新年雑感
2022-01-14
去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの 虚子
たかがひと晩、されどひと晩。静かに厳かに年が明けました。
俳句界の巨星、高浜虚子の句の通り、新年を迎えるとき己の信念を貫くことが、
年を越す心構えのような気がします。
私たち彩世会も「その人らしさを尊重し安心して暮らし通える施設を目指す」の理念を改めて噛み締め、
今年一年の信念にいたします。
ところで洋の東西を問わず、人類は一年で一番寒く辛いこの時期をその年の区切りとしました。
人類の普遍を思うとともに、この厳しい季節の中で地中深く眠って春の訪れを待つ木々の根のように、
今を耐え忍べば命の息吹の季節を迎えられる。
そんな願いと思いを先人たちは、暦に込めたのでしょう。
このブログを書いている今、オミクロン株によるコロナの再拡大が報道されています。
最初に感染者が報告されてから、結局2年以上になってしまいました。
第6派の前触れの状態です。
状況によっては、またご家族様には面会の制限などご負担をおかけすることになるかもしれません。
けれど、いつかコロナを克服する日が来ます。
人々がこの厳しい季節を乗り切って春を迎えたように、
私たちもまた笑顔でご家族と一緒に入居者様がお会いできる日が来ることを信じて、
日々のケアに取り組みます。
今年も施設の運営にご協力ご理解をお願いいたします。
コスモス苑 施設長