コロナウイルス感染始末記
流行り物にはめっぽう弱く、けれど流行り病にはとにかく強い。
そう自負してきました。
仕事をするようになってから、流行性疾患が発生しても
なぜか罹患することなく勤務することができていました。
けれど今回、家人が感染経路不明でコロナの陽性となり
(発症してから三日後に判明したため初動が遅れました)
すぐに家庭内隔離を実施し、マニュアル通りの対応をしていたのですが、
一週間後にのどの痛みと軽い発熱の症状が出て、検査したところまさかの陽性反応。
ワクチン効果なのか症状はとても軽く、のどの痛みも二日ほどで取れ、
熱も七度少しくらいしか上がりませんでした。
今は電話ではなくインターネットを使って陽性報告を札幌市に行い、
その情報が保健所に渡ります。保健所からはネットによる毎日の健康観察結果
(熱・酸素飽和度・体調変化等)を0:00から9:00までに報告。
軽症と判断された場合は、電話確認はありません。
ただし10日間の自宅療養(外出等禁止)は命じられます。
結局、家人発症による濃厚接触での自宅待機と陽性からの療養で、
都合二十日間出勤できませんでした。職員には本当に迷惑を掛けました。
療養中はただただ一人で部屋に閉じこもり、音楽を流し、
買うだけで積読になっていた未読の本を十冊くらい読み続ける日々。
市からは療養セットとして段ボール三箱の食料品や衛生用品が送られてきます。
食料品のほとんどはレトルトやインスタント、
缶詰類なので正直食べ飽きました。贅沢は言えませんが。
療養最終日に保健所から、「今をもって療養解除です。ご協力ありがとうございました」と
連絡があったときは本当に嬉しかった。
すぐに職場に行きました。
職員の顔を見て、ああ帰って来れたと胸が熱くなった。
ウイズコロナと言われるようになり、政府もマスクの着用方法などの提言をしていますが、
流行が収まったわけではありません。
まだまだ気を抜かず、かつ入居者様やご家族様に少しでも満足していただけるような
取り組みを考えたいと思います。
これからもご協力をお願いいたします。
コスモス苑 施設長