つぶやき⑪冬が近づく気配
暑かった事が嘘のように、急に寒くなり、冬が間近に迫っている様子を感じます。
場所によっては、北海道で馴染みのある雪虫が大量発生し、『あぁ~いつもの季節だなぁ』と
思います。
そこで、ふと、雪虫って何なんだろう??と考え調べてみました。
雪虫とは…
タマワタムシ科に属するアブラムシの仲間だそうです。
中でも大きい一般的な種類は「トドノネオオワタムシ」と呼ばれ、大きな白いふわふわ(分泌物)をつけた体長約5ミリの虫で、優雅に飛行しているようにも見えるそうです。
そんなムシですが、北海道民はワタムシともアブラムシとも言いません。ユキムシという愛称で親しまれています。
ユキムシと呼ぶのは一時期、つまり飛んでいるときだけ。
トドマツの木からヤチダモの木に移動飛行する時。トドマツにいるのは6月から10月まで。根っこの樹液で生活します。
メスの単為生殖が繰り返されることで一年で幾世代も生まれるようですが、最後の世代のものが、平地で紅葉を迎える頃に「ユキムシ」となって、
数日かけてヤチダモの木に移動します。産卵後、春に孵化するとトドマツに移動。そういうサイクルを繰り返しています。
ちなみに……ユキムシにも幾つか種類があって、トドノネオオワタムシのように白いふわふわがない、あるいは少ないように見えるものもあります。
たとえば「ケヤキフシアブラムシ」は、市街地で多く見られるもので、見た目は普通の小さい黒い虫。体長も約2ミリと小さめです。
10月に目指す樹木も違って、産卵などのためササの根からケヤキの木に移動していきます。
体長:約5ミリ(雪のような分泌物をつける)
トドマツ → ヤチダモ
体長:約2ミリ
ササ → ケヤキ
いずれも浮遊するのは、10月中旬~下旬の間で、無風でよく晴れた日。
夏に暑い日が続くと繁殖期間が多くなり、大量発生に繋がるとの記載がありました。
今年は夏が暑かったため、大量発生の原因はこれでしょうね…(^^;
皆さんも家に入る際は、十分気を付けてください。
家の中に雪虫が飛んでいたとしたら、あなたが持ち帰ったものかもしれません(笑)
相談支援課長